これからDTMや宅録を始めようとしている人へ。
最初のうちはどのようなものを買えばいいかわからないものだ。
そこで今回は「とりあえずこれを買っておけば間違いない」と断言できるコスパのいいDTM機材を紹介する。
ちなみに、ほとんどぼくの使っているものだ。
定番でコスパの高いDTM機材たち
DAWソフト
DTMの要であるDAWソフト。
「デモを作るだけ」という人ならフリーソフトでも構わない。
フリーソフトならStudio Oneのものがおすすめ。
フリーとは思えないほどに使い勝手がいい。
「ミックスや録音なども本格的に行いたい」という人はStudio One Professionalがおすすめだ。
Studio OneのコストパフォーマンスはDAWソフト界では文句なしの優勝。
これ一つでデモ作成や録音、ミックス作業まで完成する。
Studio Oneで特筆すべきことはボーカルのピッチ補正ソフトであるMELODYNEが付いてくるということ。
追加で買うと1万円近くしてしまうので、これはかなりでかい。
ワンランク下のArtistとの違いだが、エフェクト数やミックスに使えるツールの数がProfessionalの方が圧倒的に多い。
また、Studio Oneの大きなメリットであるMelodyneはProfessionalにしか付属していない。
オーディオインターフェイス
録音の作業を必要とするDTMerには必須のアイテム、オーディオインターフェイス 。
おすすめなものはSteinbergのUR22だ。
オーディオインターフェイスでコストパフォーマンスと言えば、誰に聞いても真っ先にSteinbergを挙げるはずだ。
それだけに定番でいて、文句のないサウンドクオリティ。
迷ったら買いの商品だ。
そしてUR22の特徴だが、インプット端子とアウトプット端子がそれぞれ2つずつ付いている。
インプット端子とアウトプット端子が2つ付いてくると、専門的な話になるがギターの録音のときウェットサウンドとドライサウンドを同時に録音できてリアンプに便利だったり、ボーカルとギターを同時に録音できるなどのメリットがある。
「別に同時に録音できなくていい」という人は価格も一回りお手ごろになるUR12がおすすめ。
また、どちらもオーディオインターフェイスに加えてCubase AIというCubaseの入門的なDAWソフトが付いてくるのでCubaseを試したい・DAWソフトでデモを作るだけという人にはかなりおすすめできる。
ドラム音源
正直なところ、ドラム音源は必要ない人のほうが多いだろう。
それだけにDAWソフトの音源はなかなかにクオリティが高い。
しかし、ドラムの音にこだわりを持っている人は満足がいかないかもしれない。
そういう人は追加でドラム音源を買った方がいいだろう。
おすすめのドラム音源はEZ drummer 2。
1万円ちょいであたかも録音したかのようなドラムのサウンドを得られる。
ギター音源
ギターを自分で弾ける人はいいが、弾けない人は持っておいた方がいい。
「ぼくの曲にギターの音はいらない」という人は必要ないが、そうでないのならギター音源を買うのがおすすめ。
DAWソフトにもギターの音源が付属しているのだが、デフォルトのものだとどうしても安っぽい感じの音しか出すことができない。
そこでおすすめするギター音源はProminy V-METALだ。
名前から察せられる通りメタルな音源なのだが、ギターのクリーンやクランチなどのこだわった音源を探すとなるとどうしても価格が破格的になってしまう。
そこでおすすめするのはStudio Oneのアコギの音源とこの音源を雰囲気に合わせて使うことだ。
Studio Oneは、エレキギターの音源は安っぽいのにアコギの音源はなかなかにリアルなものになっている。
もっと繊細なものを求めるのならギターを弾けるようになるか、弾ける人に弾いてもらうかするしかない。
DTMの技術的なことを依頼するならココナラがおすすめだ。
コンデンサーマイク
宅録で歌を録るならコンデンサーマイクだ。
マイクにはダイナミックマイクとコンデンサーマイクがあるが、録音ならとりあえずはコンデンサーマイクを選んでおけば間違いない。
おすすめはaudio-technicaのAT2020というモデルだ。
イヤホンなどでもコストパフォーマンスに定評のあるaudio-technicaだが、マイクでも相変わらずのコストパフォーマンスの高さを感じさせてくれる。
このモデルは本体だけになるので、マイクスタンド・マイクケーブル・ポップガードなどは別で揃える必要があるので注意が必要。
MIDIキーボード
MIDIキーボードを使用すれば、打ち込みが楽になる。
逆にないとマウスでいちいちカチカチしないといけないのでかなり面倒だ。
おすすめはKORGのnanoKEYというモデル。
コンパクトでいて、強弱もしっかりつけることができるという素晴らしい製品だ。
キーボード
本格的なピアノの音色を録音したいという人は、MIDIキーボードを買わずにこちらを揃えた方が良いだろう。
DTM用途以外でも遊べるというのはかなりでかい。
おすすめはRolandのJUNO-DS61というモデル。
本格的になってしまうためにどうしても値段は張ってしまうが、一台あるだけでかなり音楽制作の幅が広がることだろう。
このモデルは非常に高いサウンドクオリティに扱いやすいインターフェース、本物のピアノに近い弾き心地などといったキーボードに必要な要素が申し分ないほどに詰まっている。
アンプシミュレーター
ギタリストの宅録には欠かせない、アンプシミュレーター。
本来ならば30万円近くするKemperというハイエンドなモデルをおすすめしたいところではあるが。

今回はそんなことを言ってはいられない。
そこでおすすめするのはBOSSのGT-1というモデルだ。
知り合いに借りたことがあるのだが、2万円弱とは思えないサウンドクオリティ。
この価格帯で最強のコストパフォーマンスはZOOMで間違い無いと思っていたが、GT-1によってBOSSに軍配が上がったように思える。
またオーディオインターフェイスの機能も兼ねているので、ギターの録音だけなら別でオーディオインターフェイスを買う必要がない。
モニタースピーカー
「スピーカー?パソコンに元々付いてるからいらないでしょ!」とは言わせない。
正しい音を知るには正しい音を鳴らすモニタースピーカーが必要不可欠なのだ。
おすすめはIK MultimediaのiLoud Micro Monitorというモデル。
詳しくはこの記事を見てほしい。

モニターヘッドホン
正確なミックスにモニターヘッドホンは必要不可欠だ。
また、住宅事情でスピーカーであまり大きな音を出すことができないという人にもおすすめできる。
おすすめはSONYのMDR-CD900STというモデル。
この価格帯にして業界基準となっている。
つまり、「これを買っておけば間違い無い」ということだ。
ボカロソフト
ボカロPを目指すDTMerなら必須だ。
ボカロの曲を作らなくても、デモの段階で歌をつけることに役に立つ。
おすすめは初音ミク V4Xというモデル。

CRYPTON HATSUNE MIKU V4X(初音ミク V4X)
みんな大好き初音ミク。
これ一つでボカロの声だけでなく、ボカロエディターというボカロを編集するのに必要なソフトも付いてくる。
他で買うとなかなか高いので、これはかなりコストパフォーマンスが高いモデルといえよう。
最後に
どうたっただろうか。
DTMの初心者は何を揃えたらいいかわからないところから始まるが、そんなところで足踏みして貴重な音楽制作の時間を削るのはもったいない。
ぜひ参考にして必要なDTM機材を揃えて素晴らしい音楽を届けてほしい。
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